“顏中”のいろいろな読み方と例文
新字:顔中
読み方割合
かほぢう33.3%
かほぢゅう33.3%
かほぢゆう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顏中かほぢうをのこらずはなにして、まぶしさうにしかめて、「今朝けさツからんでますわ。」とつた。べつめづらしくもなささうにたゞついとほりに、其處等そこらる、二三疋にさんびきだとおもふのであらう。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
顏中かほぢゅうのどこも/\釣合つりあひれて、何一なにひと不足ふそくはないが、まん一にも、呑込のみこめぬ不審ふしんがあったら、傍註わきちゅうほどにもの眼附めつきや。
かれはどつかりすわつた、よこになつたがまた起直おきなほる。さうしてそでひたひながれる冷汗ひやあせいたが顏中かほぢゆう燒魚やきざかな腥膻なまぐさにほひがしてた。かれまたあるす。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)