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顏中
読み方 | 割合 |
かほぢう | 33.3% |
かほぢゅう | 33.3% |
かほぢゆう | 33.3% |
顏中をのこらず
鼻にして、
眩しさうにしかめて、「
今朝ツから
飛んで
居ますわ。」と
言つた。
別に
珍しくもなささうに
唯つい
通りに、
其處等に
居る、
二三疋だと
思ふのであらう。
顏中のどこも/\
釣合が
善う
取れて、
何一つ
不足はないが、
萬一にも、
呑込めぬ
不審があったら、
傍註ほどに
物を
言ふ
眼附を
見や。
彼はどつかり
坐つた、
横になつたが
又起直る。
而して
袖で
額に
流れる
冷汗を
拭いたが
顏中燒魚の
腥膻い
臭がして
來た。
彼は
又歩き
出す。