“顏馴染”の読み方と例文
新字:顔馴染
読み方割合
かほなじみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
町内の衆と顏馴染かほなじみがないので、誰も氣が付かなかつたかも知れませんが、あつしはよく知つて居ります。
やがてくれるまでたづねあぐんで、——あかしの茶飯ちやめしあんかけの時刻じこく——神樂坂下かぐらざかした、あの牛込見附うしごめみつけで、顏馴染かほなじみだつた茶飯屋ちやめしやくと、其處そこで……覺束おぼつかないながら一寸ちよつと心當こゝろあたりが付いたのである。
夜釣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
顏馴染かほなじみの片瀬の小磯屋=女將がお世辭もので、なか/\乙な旅籠屋で御座いますが=其處で、二た晩暮し棧橋の下を通れるやうになつてから、いの一番に島へ渡つて、千之助さんが