“御馴染”の読み方と例文
読み方割合
おなじみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「僕はボヘミヤンだ。君のようなエピキュリアンじゃない。到る処の珈琲店カッフェ酒場バア、ないしはくだって縄暖簾なわのれんたぐいまで、ことごとく僕の御馴染おなじみなんだ。」
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「イエ是非といって御無理を願う訳ではありませんが、御都合がよければ——実は御馴染おなじみにもなっておりますし家内や妹も大変それを希望致しますから」
倫敦消息 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
御馴染おなじみの八五郎、神妙に格子を開けて、見透しの六疊に所在なさの煙草にしてゐる錢形平次に聲を掛けました。