“古馴染”の読み方と例文
読み方割合
ふるなじみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
部屋へ入ると、よくこういう街道すじに建っている小さな木造の料理屋では、誰でもぶつかるようないろんな古馴染ふるなじみが眼についた。
ひょうげた男じゃろ。こんなところへ訪ねて来おった。これはわたしと同じ村の生れでな、古馴染ふるなじみの男じゃ。どこぞへ置いて、いたわってやってくれ」
茶漬三略 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だから、部屋の扉が開いて、我々の古馴染ふるなじみのパリの警視総監G——氏(2)が入ってきたとき、私にはそれがなにか暗合のように思われたのであった。