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ふるなじみ
ふりがな文庫
“
古馴染
(
ふるなじみ
)” の例文
部屋へ入ると、よくこういう街道
筋
(
すじ
)
に建っている小さな木造の料理屋では、誰でもぶつかるようないろんな
古馴染
(
ふるなじみ
)
が眼についた。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「
剽
(
ひょう
)
げた男じゃろ。こんなところへ訪ねて来おった。これはわたしと同じ村の生れでな、
古馴染
(
ふるなじみ
)
の男じゃ。どこぞへ置いて、
劬
(
いたわ
)
ってやってくれ」
茶漬三略
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
だから、部屋の扉が開いて、我々の
古馴染
(
ふるなじみ
)
のパリの警視総監G——氏
(2)
が入ってきたとき、私にはそれがなにか暗合のように思われたのであった。
盗まれた手紙
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
……
面
(
つら
)
の皮は、雨風にめくれたあとを、幾たびも張替えたが、火事には人先に持って
遁
(
に
)
げる何十年
以来
(
このかた
)
の
古馴染
(
ふるなじみ
)
だ。
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
町の
古馴染
(
ふるなじみ
)
は、彼がまだけっしてそんな老人ではないのに、ひどく老けたように思った。彼の物ごしは上品になったというよりも、なんだか妙にあつかましくなってきた。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
▼ もっと見る
そこで仕方なしに、せめてアノ
神
(
しん
)
凝
(
こ
)
り、
鬼
(
き
)
沈
(
しず
)
んだスバラシイ高踏的な気分だけでも味わいたいものだというので、
古馴染
(
ふるなじみ
)
の茶店から「茶精」というものを買って飲むんです。
狂人は笑う
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
『あれは
古馴染
(
ふるなじみ
)
の、性来
呑気
(
のんき
)
な男だ。憎めないよ』
南京六月祭
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
もともと、小六と玄蕃とは雨龍の山荘にいた時代からの
古馴染
(
ふるなじみ
)
であるのを思えば、ここに大月の姿を見ることも、さしたる奇蹟でも何んでもない。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
古馴染
(
ふるなじみ
)
の右傾団体から手をまわしたりして万一感付かれたらカタナシになる。
冥土行進曲
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
馴
漢検準1級
部首:⾺
13画
染
常用漢字
小6
部首:⽊
9画
“古”で始まる語句
古
古今
古渡
古河
古市
古風
古家
古物
古文書
古代