“ふるなじみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
古馴染81.8%
旧馴染18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だから、部屋の扉が開いて、我々の古馴染ふるなじみのパリの警視総監G——氏(2)が入ってきたとき、私にはそれがなにか暗合のように思われたのであった。
……つらの皮は、雨風にめくれたあとを、幾たびも張替えたが、火事には人先に持ってげる何十年以来このかた古馴染ふるなじみだ。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
思わずおげんは蜂谷を側に置いて、旧馴染ふるなじみにしか出来ないような話をした。何と言ってもお新のような娘を今日まで養い育てて来たことは、おげんが一生の仕事だった。
ある女の生涯 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
と裁縫師は旧馴染ふるなじみそばへ寄つて言つた。
死の床 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)