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心當
読み方 | 割合 |
こゝろあた | 50.0% |
こゝろあて | 33.3% |
こゝろあたり | 16.7% |
想ふに
大佐は
暗夜に
乘じて、
竊かに
其部下を
引連れ
本邦をば
立去りしものならん、
此事は
海軍部内に
於ても
極めて
秘密とする
處にして、
何人も
其行衞を
知る
者なし、
只心當りとも
云ふ
可きは
心當に助十樣と
御尋ね申せしと
始終りを物語りけるに兩人は思はず涙を流し
偖々未だ年も行ぬ身を以て百餘里の
道を
下り
親公の
骨を
聞けば御僧の坊も同じ嵯峨なれば、
若し
心當の人もあらば、此事
傳へられよ。同じ世に在りながら、斯かる
婉やかなる上﨟の樣を變へ、思ひ
死するまでに
情なかりし男こそ、世に
罪深き人なれ。