“心許”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こころもと81.5%
こゝろもと11.1%
こゝろばか3.7%
こころばか1.9%
こゝろゆる1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
面貌めんぼうほとんど生色なく、今にもたおれんずばかりなるが、ものに激したるさまなるにぞ、介添は心許こころもとなげに、つい居て着換を捧げながら
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
練吉が男の子を一人抱へていつまでも独身では心許こゝろもとなかつた。だが、手を焼いてゐる。そのうち、練吉は自分の気に入つた女を見つけた。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
たなから来たんだから遠慮をしてはいけない、是はね私の心許こゝろばかりのお歳暮でお筆さんに上げます、家内がお年玉をって、今から年玉を上げるのも可笑おかしいが
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
我身わがみ万一の時おたつ引き取ってたまわる方へせめてもの心許こころばかりに細き暮らしのうちより一銭二銭積み置きて是をまいらするなりと包み紙に筆の跡、読みさして身の毛立つ程悲しく
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
乗得のりえても心許こゝろゆるすな蜑小舟あまをぶね
人格の養成 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)