“立去”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たちさ82.1%
たちさら3.6%
たちさり3.6%
たちさっ3.6%
たちさつ3.6%
たちのき3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
令嬢達が僕などに注意を向ける筈が有り得るものではないのですから、と言って、彼は一人で喋って、そそくさと立去たちさってしまった。
青い絨毯 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
兎角とかく後難こうなんおそろしさに否だと申て立去たちさらんと致せし時この大事を見られた上はいかして置れぬ言ことをきかずばいのち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見てとりいづれ又後藤樣の御歸りの上願ひに出んと云て立去たちさりしに夫婦はホツと溜息ためいきつき今も今とて相談の折から此家の旅籠の書付かきつけ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
彼は私の上で、二三人の同国人を相手に、十分ばかり話をすると、そのまま立去たちさって了いました。
人間椅子 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
『これでし、のこりあなかず貴君あなたの壽命だ、最早もうこれでおいとまいたさう』と飄然へうぜん老叟らうそう立去たちさつしまつた。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
立去たちのき出るに雪は彌々いよ/\降頻ふりしきり其寒き事絶え難く漸々と裏門口へ出れば豫て宵より伴建部兩人の妻女お松お花は夫と云い合わせて有る事なれば寒きを厭はず待居たりしが斯と見よりお松は立より藤三郎を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)