立去たちさら)” の例文
兎角とかく後難こうなんおそろしさに否だと申て立去たちさらんと致せし時この大事を見られた上はいかして置れぬ言ことをきかずばいのち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
とぐべしと存ずるなり何とていつはりを申べきと問答の中にはやあけがたちかくなりければ安五郎はいそ立去たちさらんとしけるをお粂はまづまたれよと引とめる故安五郎は面倒めんだうなりと突飛つきとばすを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
立去たちさらんと心に思ひさだめける頃しも享保きやうほ巳年みどし十二月二十六日の事なりし加納屋方にて金四十七兩二分細川家ほそかはけの役所より請取うけとるべき事あり右の書付かきつけしたゝめ吉兵衞に其方此書付に裏印形うらいんぎやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)