“顏容”のいろいろな読み方と例文
新字:顔容
読み方割合
かほかたち47.4%
かほかた21.1%
かほだち10.5%
かんばせ10.5%
かはかたち5.3%
フイジオノミイ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男のくせに、非凡のこびです。聲は顏容かほかたちに似ぬバリトーンで、少し太く錆びて居りますが、それが又快く異性などに響くのでせう。
若かりし頃は好い男であつたかも知れませんが、兩眼めしひて、山葡萄やまぶだうのやうに、不氣味に飛び出した上、顏半面の大火傷で、見るも無慚な顏容かほかたちです。
化粧よそほつてはゐないが、七難隱す色白に、長い睫毛まつげと恰好のよい鼻、よく整つた顏容かほだちで、二十二といふとしよりは、誰が目にも二つか三つ若い。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
あゝ、涙、あゝ情深なさけぶかき心、あゝ、涙はふり落つるこの顏容かんばせかな。
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
あんな娘があるものぢやございません。少しばかり顏容かはかたちがよかつたので、男から何んとか言はれるのが嬉しかつたのでせう。四方屋の家風は昔からかたいので評判を取つてを
例の顏容フイジオノミイの女がたらひで湯を使つてゐるのであるが、その線は寫實的であつたから不快ではなかつたが、ロダンやマネの素描の知的な冷たさに代へて、柔かく
京阪聞見録 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)