“かほなじみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
顏馴染41.2%
顔馴染35.3%
顔昵懇23.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがてくれるまでたづねあぐんで、——あかしの茶飯ちやめしあんかけの時刻じこく——神樂坂下かぐらざかした、あの牛込見附うしごめみつけで、顏馴染かほなじみだつた茶飯屋ちやめしやくと、其處そこで……覺束おぼつかないながら一寸ちよつと心當こゝろあたりが付いたのである。
夜釣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
顔馴染かほなじみの道具屋をのぞいて見る。正面の紅木こうぼくたなの上に虫明むしあけらしい徳利とくりが一本。あの徳利の口などは妙に猥褻わいせつに出来上つてゐる。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
詩人が毎朝のやうに其辺そこらの森へ散歩に出かける癖があるのを聞いたので、度々たび/\こゝぞと思ふところへ待伏せして、やつと一週間目に、かねて写真版で顔昵懇かほなじみのこの詩人が