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顔馴染
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かほなじみ
ふりがな文庫
“
顔馴染
(
かほなじみ
)” の例文
旧字:
顏馴染
次
(
つぎ
)
の
日
(
ひ
)
の
夕
(
ゆふべ
)
。
道子
(
みちこ
)
はいつよりも
少
(
すこ
)
し
早目
(
はやめ
)
に
稼
(
かせ
)
ぎ
場
(
ば
)
の
吾妻橋
(
あづまばし
)
へ
出
(
で
)
て
行
(
ゆ
)
くと、
毎夜
(
まいよ
)
の
顔馴染
(
かほなじみ
)
に、
心
(
こゝろ
)
やすくなつてゐる
仲間
(
なかま
)
の
女達
(
をんなたち
)
の
一人
(
ひとり
)
が
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
顔馴染
(
かほなじみ
)
の道具屋を
覗
(
のぞ
)
いて見る。正面の
紅木
(
こうぼく
)
の
棚
(
たな
)
の上に
虫明
(
むしあ
)
けらしい
徳利
(
とくり
)
が一本。あの徳利の口などは妙に
猥褻
(
わいせつ
)
に出来上つてゐる。
続野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その度に晴代から離れて待合の女中などと廊下で立話をしてゐる木山の姿が目についたが、その中には木山の
顔馴染
(
かほなじみ
)
らしい年増芸者の姿もみえた。
のらもの
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
それで、爺さんな、勇助と
顔馴染
(
かほなじみ
)
だから、悪いやうには取計つてくれめえつてんだよ。
野の哄笑
(新字旧仮名)
/
相馬泰三
(著)
それから駅の一寸
顔馴染
(
かほなじみ
)
の車屋さんの
俥
(
くるま
)
に乗つて建長寺の方へ出掛けたんだ。久し振りで八幡さまの横を通り、あの小袋坂を登り、越え、下つた時の気持は僕としては悪い気持ではなかつた。
椎の若葉
(新字旧仮名)
/
葛西善蔵
(著)
▼ もっと見る
去年帰朝したばかりのY氏(Kはそれを
顔馴染
(
かほなじみ
)
だけだがよく知つてゐた)
くづれた土手
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
顔
常用漢字
小2
部首:⾴
18画
馴
漢検準1級
部首:⾺
13画
染
常用漢字
小6
部首:⽊
9画
“顔”で始まる語句
顔
顔色
顔容
顔付
顔貌
顔立
顔面
顔触
顔料
顔回