“顔付”のいろいろな読み方と例文
旧字:顏付
読み方割合
かおつき79.5%
かほつき10.3%
かおつ5.1%
そっぽ2.6%
つらつき2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だから彼の顔からは、すぐさま笑いのかげがひっこんで、顔付かおつきがかたくなった。彼は島の上へするどい視線しせんをはしらせつづけている。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
代助の巻烟草まきたばこつた手がすこふるへた。梅子は寧ろ表情をうしなつた顔付かほつきをして、謝絶の言葉を聞いた。代助は相手の様子に頓着なく進行した。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
あの一ばんおしまいにからからた、そしてぶきりょうな顔付かおつきの子家鴨こあひるは、ほか家鴨あひるやら、そのそこにわれている鳥達とりたちみんなからまで、みつかれたり、きのめされたり
だが、顔付そっぽ皆目まるきりわからねえ。よくもこう切り細裂こまぜえたもんよなあ。怨恨だ、なあ勘、われに訊くが男の恨みでいっち根深えのあ——?
「はい。運転手の話によると女の外に、凄い顔付つらつきをした支那人や朝鮮人を合わせて四五名居ると云うのです」
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)