“つらつき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
面付46.4%
面附21.4%
顔色10.7%
面相7.1%
面色7.1%
面貌3.6%
顔付3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「みんなは知りませんが、そう云った奴の面付つらつきだけは記憶おぼえています。色の黒い、痘痕あばたのある、せこけたまずい面でした。朝鮮人かも知れません」
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ツァウォツキイはこう云って、身を反らして、傲慢な面附つらつきをして役人の方を見た。胸に挿してある小刀と同じように目が光った。
しゃ!明神様の託宣おつげ——と眼玉まなこだまにらんで見れば、どうやら近頃から逗留とうりゅうした渡りものの書生坊しょせっぽう、悪く優しげな顔色つらつきも、絵草子で見た自来也じらいやだぞ、盗賊の張本ござんなれ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
藤野さんが二人の從兄弟に苛責いぢめられて泣いたので、阿母さんが簪を呉れてすかしたのであらうと想像して、何といふ事もなく富太郎のノッペリした面相つらつきが憎らしく、妙な心地で家に歸つた事があつた。
二筋の血 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
いて危いことは有るとも、招くに往かずば臆したに当る、機に臨みて身を扱おうに、何程の事が有ろうぞ、朝の茶とあるに手間暇はいらぬ、立寄って政宗が言語ものいい面色つらつきをも見て呉りょう
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
かゝる人なりければ其面貌つらつきも恐ろしげに荒びてえびすなどの如くなりけむ、孔子も貌を以て人を取りつ之を子羽に失しぬと云ひ玉へり。
花のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「はい。運転手の話によると女の外に、凄い顔付つらつきをした支那人や朝鮮人を合わせて四五名居ると云うのです」
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)