“かおいろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
顔色71.1%
面色24.1%
容色1.2%
表情1.2%
貌色1.2%
顔貌1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『いや今日こんにちは、おおきみ今日きょう顔色かおいろ昨日きのうよりもまたずッといいですよ。まず結構けっこうだ。』と、ミハイル、アウエリヤヌイチは挨拶あいさつする。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
やや明け方の光で見たこの少年の面色かおいろが、いやに沈み切っていることに、またなんとなく胸を打たれないわけにはゆきません。
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
祖父はこう切り出して松三の顔を見、菊枝の表情かおいろに見入り……。
緑の芽 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
妻の眼色めいろを読もうとしても、主人の貌色かおいろに気をつけても、ただ疑念ぎねんばかりで証拠を押えることが出来ません。斯様こんな処に奉公するじゃないと幾度思ったか知れません。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「お前は眠っている間に大そう顔貌かおいろが変った、まるで別人のようだ。」
みずうみ (新字新仮名) / 室生犀星(著)