面相つらつき)” の例文
藤野さんが二人の従兄弟に苛責いぢめられて泣いたので、阿母さんが簪を呉れてすかしたのであらうと想像して、何といふ事もなく富太郎のノツペリした面相つらつきが憎らしく、妙な心地で家に帰つた事があつた。
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
藤野さんが二人の從兄弟に苛責いぢめられて泣いたので、阿母さんが簪を呉れてすかしたのであらうと想像して、何といふ事もなく富太郎のノッペリした面相つらつきが憎らしく、妙な心地で家に歸つた事があつた。
二筋の血 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)