“眼玉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めだま86.4%
まなこだま13.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『ああ、いい塩梅あんばいちやがつた。自分じぶん眼玉めだまふなんて阿呆あほうがどこにゐる。ペンペの邪魔じやまさえゐなけりや、もうあとはをれのものだ。』
火を喰つた鴉 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
今度こんどは、おまえ眼玉めだま掻毮かきむしるかもしれない。ラプンツェルはもうおまえのものじゃアい。おまえはもう、二と、彼女あれにあうことはあるまいよ。
この松本の眼玉まなこだまの黒いうちは組合やこし斷じてこの池田へは入れんぞう。おやぢ! よう聞いとけ、この松本の眼玉の黒いうちは——
黎明 (旧字旧仮名) / 島木健作(著)
しゃ!明神様の託宣おつげ——と眼玉まなこだまにらんで見れば、どうやら近頃から逗留とうりゅうした渡りものの書生坊しょせっぽう、悪く優しげな顔色つらつきも、絵草子で見た自来也じらいやだぞ、盗賊の張本ござんなれ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)