“めだま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
眼球47.9%
眼玉26.8%
目玉16.9%
目球4.2%
目珠2.8%
眼顆1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眼窩に眼球めだまが据わった。やがて不思議な幻覚の力によって、暗がりの中に薄ぼんやりと、私の方を見守っている一つの顔が浮び出した。
誰? (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
今度こんどは、おまえ眼玉めだま掻毮かきむしるかもしれない。ラプンツェルはもうおまえのものじゃアい。おまえはもう、二と、彼女あれにあうことはあるまいよ。
とさけんで、がったはずみに、一寸法師いっすんぼうしは、の中からひょいとびたにりました。おに目玉めだましたかとおもって、びっくりして
一寸法師 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
きた女を慰もうとする畜生等、目にものを見せてやろう、かんざしの先がとがってるから、憎まれてうらまれて、殺されそうになったらば、対手あいて目球めだま突潰つきつぶして、体だけ逃げればいと
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と息せくと、めっかちの、ふやけた目珠めだまぐるみ、片頬かたほおたなそこでさしおおうて
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「サア、これでこっちの用意はすっかり出来あがった。何時なんどきおいでなすってもさしつかえないんだ。マア一服しよう。」と蜻蛉とんぼ眼顆めだまのように頭を光らせながら、小野は座敷の真中に坐った。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)