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眼玉
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めだま
ふりがな文庫
“
眼玉
(
めだま
)” の例文
『ああ、いい
塩梅
(
あんばい
)
に
墜
(
を
)
ちやがつた。
自分
(
じぶん
)
の
眼玉
(
めだま
)
を
喰
(
く
)
ふなんて
阿呆
(
あほう
)
がどこにゐる。ペンペの
邪魔
(
じやま
)
さえゐなけりや、もう
後
(
あと
)
はをれのものだ。』
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
今度
(
こんど
)
は、お
前
(
まえ
)
の
眼玉
(
めだま
)
も
掻毮
(
かきむし
)
るかもしれない。ラプンツェルはもうお
前
(
まえ
)
のものじゃア
無
(
な
)
い。お
前
(
まえ
)
はもう、二
度
(
ど
)
と、
彼女
(
あれ
)
にあうことはあるまいよ。
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
すると、
蹲
(
うずくま
)
っているその
乞食
(
こじき
)
は、
頸
(
くび
)
が自由にならぬままに、赤く濁った
眼玉
(
めだま
)
をじろりと上向け、一本しかない長い前歯を見せてニヤリとした。
悟浄出世
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
蛙
(
かえる
)
のように、
眼玉
(
めだま
)
ばかりきょろつかせて
暖簾
(
のれん
)
のかげから
顔
(
かお
)
をだした
松
(
まつ
)
五
郎
(
ろう
)
は、それでもまだ
怯
(
おび
)
えていた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
そしてこわごわ
起
(
お
)
きあがって、そっと
枕
(
まくら
)
もとの
貝
(
かい
)
の火を見ました。
貝
(
かい
)
の火は、
油
(
あぶら
)
の中で魚の
眼玉
(
めだま
)
のように
銀色
(
ぎんいろ
)
に光っています。もう赤い火は
燃
(
も
)
えていませんでした。
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
遂られよと申送りしかば
松本
(
まつもと
)
理左衞門も
餘儀
(
よぎ
)
なく
畏
(
かしこ
)
まる
趣
(
おもむ
)
ぎ
返答
(
へんたふ
)
に及び
置
(
おき
)
夫より三五郎を呼出し汝
支配
(
しはい
)
の奉行を
差越
(
さしこし
)
御家老
外記
(
げき
)
殿へ
直訴
(
ぢきそ
)
に及び候段
不屆至極
(
ふとゞきしごく
)
の奴なりと
眼玉
(
めだま
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
三四郎は此缶の
横腹
(
よこつぱら
)
に
開
(
あ
)
いてゐる
二
(
ふた
)
つの穴に
眼
(
め
)
をつけた。穴が
蟒蛇
(
うはばみ
)
の
眼玉
(
めだま
)
の様に
光
(
ひか
)
つてゐる。野々宮君は笑ひながら
光
(
ひか
)
るでせうと云つた。さうして、
斯
(
こ
)
う云ふ説明をして呉れた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
むかし
讃岐
(
さぬき
)
の国、高松に
丸亀
(
まるがめ
)
屋とて両替屋を営み四国に名高い歴々の大長者、その一子に
才兵衛
(
さいべえ
)
とて生れ落ちた時から骨太く
眼玉
(
めだま
)
はぎょろりとしてただならぬ
風貌
(
ふうぼう
)
の男児があったが
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
サア、
賓客
(
おきやくさん
)
、もう
暗
(
くら
)
くなりましたぜ、
大佐閣下
(
たいさかくか
)
もひどくお
待兼
(
まちかね
)
で、それに、
夕食
(
ゆふしよく
)
の
御馳走
(
ごちさう
)
も
悉皆
(
すつかり
)
出來
(
でき
)
て、
料理方
(
れうりかた
)
の
浪三
(
なみざう
)
めが、
鳥
(
とり
)
の
丸燒
(
まるやき
)
が
黒焦
(
くろこげ
)
になるつて、
眼玉
(
めだま
)
を
白黒
(
しろくろ
)
にして
居
(
ゐ
)
ますぜ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
田川は、かなりめんくらったらしく、
眼玉
(
めだま
)
をきょろつかせたが、すぐ決然として
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
線路
(
せんろ
)
わきにぽつりぽつりついてる
電燈
(
でんとう
)
の光が、とおく
闇
(
やみ
)
にまぎれて、レールもみわけのつかないその
先
(
さき
)
の方に、大きな
眼玉
(
めだま
)
のようなヘッドライトの光をかがやかし、
煙突
(
えんとつ
)
から
煙
(
けむり
)
をはいて
ばかな汽車
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
梟はいまか
眼玉
(
めだま
)
を開くらむごろすけほうほうごろすけほうほう
桐の花
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
赤とんぼは、クルリと
眼玉
(
めだま
)
を
転
(
てん
)
じました。
赤とんぼ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
馬鹿
(
ばか
)
なペンペは
欺
(
だま
)
されるとも
知
(
し
)
らずに、また
片方
(
かたほう
)
の
眼玉
(
めだま
)
をたべてしまつた。もう四千メートルに
近
(
ちか
)
い
霧
(
きり
)
の
中
(
なか
)
だ。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
山男はお日さまに
向
(
む
)
いて
倒
(
たお
)
れた木に
腰掛
(
こしか
)
けて何か鳥を引き
裂
(
さ
)
いてたべようとしているらしいのですが、なぜあの
黝
(
くろず
)
んだ
黄金
(
きん
)
の
眼玉
(
めだま
)
を
地面
(
じめん
)
にじっと
向
(
む
)
けているのでしょう。
おきなぐさ
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
昼間
(
ひるま
)
のうちに、あんな準備をして置いて、
夜
(
よる
)
になつて、交通其他の活動が
鈍
(
にぶ
)
くなる頃に、此静かな暗い穴倉で、望遠鏡の
中
(
なか
)
から、あの
眼玉
(
めだま
)
の様なものを覗くのです。さうして光線の圧力を試験する。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
眼玉
(
めだま
)
がポンポンひんむけた。
まざあ・ぐうす
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
蜻蛉
(
とんぼ
)
の
眼玉
(
めだま
)
は
大
(
でつ
)
かいな
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「うん、
眼玉
(
めだま
)
が出しゃばって、
嘴
(
くちばし
)
が細くて、ちょっと見掛けは
偉
(
えら
)
そうだよ。しかし訳ないよ。」
烏の北斗七星
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
いまごろ
気
(
き
)
がついたか。おれも
腹
(
はら
)
が
減
(
へ
)
つてきたので、
自分
(
じぶん
)
の
眼玉
(
めだま
)
を
片方
(
かたほう
)
抉
(
えぐ
)
りだして
喰
(
く
)
つてるのだ。それにしばらくすると、また
元
(
もと
)
どほりに
眼玉
(
めだま
)
がちやんと
出来
(
でき
)
てくるから
奇妙
(
きめう
)
なものさ。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
蜻蛉
(
とんぼ
)
の
眼玉
(
めだま
)
は
円
(
まる
)
ござる
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
おまけにかぎ穴からはきよろきよろ二つの青い
眼玉
(
めだま
)
がこつちをのぞいてゐます。
注文の多い料理店
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
蜻蛉
(
とんぼ
)
の
眼玉
(
めだま
)
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
おまけにかぎ穴からはきょろきょろ二つの青い
眼玉
(
めだま
)
がこっちをのぞいています。
注文の多い料理店
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
玉
常用漢字
小1
部首:⽟
5画
“眼”で始まる語句
眼
眼鏡
眼前
眼瞼
眼差
眼窩
眼球
眼眸
眼色
眼力