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めだま
ふりがな文庫
“
目玉
(
めだま
)” の例文
此の節、肉どころか、血どころか、
贅沢
(
ぜいたく
)
な
目玉
(
めだま
)
などはつひに
賞翫
(
しょうがん
)
した
験
(
ためし
)
がない。
鳳凰
(
ほうおう
)
の
髄
(
ずい
)
、
麒麟
(
きりん
)
の
腮
(
えら
)
さへ、世にも
稀
(
まれ
)
な珍味と聞く。
紅玉
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
とさけんで、
飛
(
と
)
び
上
(
あ
)
がったはずみに、
一寸法師
(
いっすんぼうし
)
は、
目
(
め
)
の中からひょいと
地
(
じ
)
びたに
飛
(
と
)
び
下
(
お
)
りました。
鬼
(
おに
)
は
目玉
(
めだま
)
が
抜
(
ぬ
)
け
出
(
だ
)
したかと
思
(
おも
)
って、びっくりして
一寸法師
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
何
(
なん
)
だとう
汝
(
わ
)
ツ
等
(
ら
)
、
厭
(
や
)
だつちんだら
厭
(
や
)
だつて
今
(
いま
)
一
遍
(
ぺん
)
云
(
ゆ
)
つて
見
(
み
)
ろ、
俺
(
お
)
れ
目玉
(
めだま
)
の
黒
(
くれ
)
え
内
(
うち
)
やさうはえがねえぞつちんだから
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
たらの
色
(
いろ
)
は、
黒々
(
くろぐろ
)
として、
大
(
おお
)
きな
目玉
(
めだま
)
が
光
(
ひか
)
っていました。
娘
(
むすめ
)
は、その一ぴきを
晩
(
ばん
)
のさかなにしようと
庖丁
(
ほうちょう
)
をいれました。
魚
(
さかな
)
の
肉
(
にく
)
は、
雪
(
ゆき
)
よりも
白
(
しろ
)
く、
冷
(
つめ
)
たかったのです。
海のまぼろし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
なまいきな
態度
(
たいど
)
で一枚の紙きれをさしだしたが、ひょいとぼくの顔をみると、
目玉
(
めだま
)
がとびでるほどおどろいて、
紙
(
かみ
)
きれをその場にほうりだして、ころがるように逃げていったよ
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
▼ もっと見る
けれども、
返事
(
へんじ
)
をしようと思っているうちに、このカラスの一
団
(
だん
)
のおかしららしい、さっきの大ガラスが、ニールスの耳もとで、「
目玉
(
めだま
)
のことを忘れるな!」と、しかりつけました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
晝
(
ひる
)
は
木
(
き
)
の
洞穴
(
ほらあな
)
や
岩
(
いは
)
の
隙
(
す
)
き
間
(
ま
)
などにひそんでゐますが、
夜
(
よる
)
になると
飛
(
と
)
び
出
(
だ
)
して、
大
(
おほ
)
きな
目玉
(
めだま
)
をぎょろ/\させて
鼠
(
ねずみ
)
などをさらつてあるき、
薄氣味
(
うすきみ
)
の
惡
(
わる
)
い
聲
(
こゑ
)
で「ほう、ほう」と、
鳴
(
な
)
きます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
爭
(
あらそ
)
ひしが一座の中に
目玉
(
めだま
)
の八と云ふ惡者は
今宵
(
こよひ
)
大いに仕合せ
惡
(
わる
)
く一文なしに
負
(
まけ
)
て
詮方
(
せんかた
)
盡
(
つき
)
しかば貸元の多兵衞に向ひコレ親分
資本
(
たね
)
を
貸
(
かし
)
て呉れ餘り
敗軍
(
はいぐん
)
せしと云へば多兵衞は
何
(
なに
)
が二貫や三貫の
端錢
(
はしたぜに
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
いま、
我
(
わ
)
が
瀧太郎
(
たきたらう
)
さんは、
目
(
め
)
まじろがず、
一段
(
いちだん
)
と
目玉
(
めだま
)
を
大
(
おほ
)
きくして、
然
(
しか
)
も
糠
(
ぬか
)
にぶく/\と
熟
(
う
)
れて
甘
(
あま
)
い
河豚
(
やつ
)
を
食
(
く
)
ふから
驚
(
おどろ
)
く。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
目玉
(
めだま
)
を
抜
(
ぬ
)
かれましても、
鼻
(
はな
)
を
切
(
き
)
られましても、この
瘤
(
こぶ
)
を
取
(
と
)
ることだけはどうかごかんべん
下
(
くだ
)
さいまし。
瘤とり
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
男の
動作
(
どうさ
)
はすばやかった。しかしおかみさんは、その
間
(
ま
)
に
目玉
(
めだま
)
がぬけ落ちて、ぽかりと二つの
深
(
ふか
)
い穴があいているような男の顔に気づいていた。が、なにくわぬ顔でつっ立っていた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
二つの
目玉
(
めだま
)
がみがき
上
(
あ
)
げた
鏡
(
かがみ
)
を
並
(
なら
)
べたようにきらきらかがやいて、
剣
(
つるぎ
)
を
植
(
う
)
えたようなきばがつんつん
生
(
は
)
えた
間
(
あいだ
)
から、
赤
(
あか
)
い
舌
(
した
)
がめらめら火を
吐
(
は
)
くように
動
(
うご
)
いていました。
田原藤太
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
のまれながら
一寸法師
(
いっすんぼうし
)
は、こんどはすばやく
躍
(
おど
)
り
上
(
あ
)
がって、のどの
穴
(
あな
)
から
鼻
(
はな
)
の
穴
(
あな
)
へ抜けて、それから
眼
(
め
)
のうしろへはい
上
(
あ
)
がって、さんざん
鬼
(
おに
)
の
目玉
(
めだま
)
をつッつきました。すると
鬼
(
おに
)
は
思
(
おも
)
わず
一寸法師
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
それから、まだいくつも、いくつも、でたらめな
名
(
な
)
をいって、
鬼
(
おに
)
がだんだん
飽
(
あ
)
きて、こわい
目玉
(
めだま
)
をむいて、
今
(
いま
)
にも
飛
(
と
)
びかかって
来
(
き
)
そうになったとき、
大工
(
だいく
)
はありったけの大きな
声
(
こえ
)
を
張
(
は
)
り
上
(
あ
)
げて
鬼六
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「おい、どうした、
大工
(
だいく
)
。さあ、
目玉
(
めだま
)
をよこせ。」
鬼六
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「じゃあお
前
(
まえ
)
、その
目玉
(
めだま
)
をよこせ。」
鬼六
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
玉
常用漢字
小1
部首:⽟
5画
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