“洞穴”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ほらあな78.0%
どうけつ15.4%
あな1.6%
うろ1.6%
うつろ0.8%
どうくつ0.8%
ほら0.8%
ほらあか0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“洞穴”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語19.2%
文学 > 英米文学 > 小説 物語6.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)4.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「このトンネルがほかの洞穴ほらあなへつきぬけそうな気がする、なにがとびだすかもしれないから、みんな注意してくれたまえ」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
すると、黒マントの人物も、ふたりのあとから、ソッとすべりこむように、その洞穴ほらあなの中へ姿を消したではありませんか。
妖怪博士 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
穴倉へもい込んだ、洞穴どうけつにも入った、少しでもふたおおいのある下へは、皆き入ろうと努めた。
暗黒星 (新字新仮名) / シモン・ニューコム(著)
身長六尺、大理石のような胸郭、青銅のような腕、洞穴どうけつから出るような呼吸、巨人のような胴体、小鳥のような頭蓋ずがい
この時、銀杏の根もとの辺から、パッと白光が閃めいたが、法蔵寺鈍二兵衛を先に立てて小女郎もお夏も洞穴あなから出た。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
僕は寿々すうさんのためにそいつを捜しに出かけたんだがね、なるほど確かにそれに違いないと思う薬草はあるにはあるんだが、容易なことじゃ採れっこないですよ。何しろ深い谿間たにあいのじめじめしたところだから、ずるずる止め度もなく、すべって、到頭深い洞穴あなのなかへちてしまったもんですよ。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
樵夫きこりをのが深く幹にひ込むやうになると、急にばた/\と音がして、洞穴うろのなかから何か飛び出した物がある。
禅師は寺の住職に勧めて、その枯木を根から掘らせた。だん/\掘つてくうちに、椎の木のなかが深い洞穴うろになつてゐるのに気がいた。
見ると、その千ねん山毛欅ぶなッこに、石橋山いしばしやま頼朝よりともが身をかくしたような洞穴うつろがある。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、立ちがまえにねらいをすまして、ズドンと火ぶたを切ってはなそうとしたが、その一せつな、山毛欅ぶな洞穴うつろからびだしたひとりの怪人かいじんが、電火でんかのごときすばやさで、かれの胸板むないた敢然かんぜんとついてきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「僕らもおどろいて、洞穴どうくつの中へ逃げこんでいた時だ」
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と夜陰に、一つ洞穴ほらを抜けるようなからびた声の大音で、
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
横町は真直まっすぐなようでも不規則に迂曲うねっていて、片側に続いた倉庫の戸口からは何れも裏手の桟橋さんばしからおりる堀割の水のおもてが丁度洞穴ほらあかの中から外を覗いたように、暗い倉の中を透してギラギラひかって見える。
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)