“敢然”の読み方と例文
読み方割合
かんぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
カンニングの連中にいつも脅迫されながら敢然かんぜんとして応じなかったのは光一であった。もっともたくみなのは手塚であった。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
私は、兄の叱咤しったの言よりも、そのほうに、そっと耳をすましていた。ふっと一言、聴取出来た。私は、敢然かんぜんと顔を挙げ
一灯 (新字新仮名) / 太宰治(著)
フランス軍の将校のためにピアノの演奏を迫られ、敢然かんぜん峻拒しゅんきょして二百キロを歩んでウィーンに帰ったことなどもあった。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)