“かんぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
敢然40.8%
完全34.7%
間然20.4%
悍然2.0%
感染2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は、兄の叱咤しったの言よりも、そのほうに、そっと耳をすましていた。ふっと一言、聴取出来た。私は、敢然かんぜんと顔を挙げ
一灯 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「じつは、先祖せんぞ時代じだいから、もう一つほかにおな仏像ぶつぞうつたわっています。そのほうなら、完全かんぜんでございます。」と、おとこはいいました。
天下一品 (新字新仮名) / 小川未明(著)
尊王攘夷の大趣意において間然かんぜんする所あらんや。その表面よりすれば言正しくしたがい、その裏面よりすれば、わざわい未測に陥らんとす。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
悍然かんぜんとして身命をして外敵に当るものの風采が、颯爽さっそうとして、勇ましく見える、土にかじりついて耕作をする人間の姿が、いたましくも、みすぼらしくも見え出してくる
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
診察しんさつせし窒扶斯患者ちぶすくわんじや感染かんぜんして、しや三十路みそぢにたらぬわかざかりを北海道ほくかいだうつちしぬ、かぜ便たよりにこれをきしおそのこヽろ
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)