“感染”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うつ30.0%
かんせん20.0%
かぶ15.0%
カマ15.0%
かま10.0%
うつり5.0%
かんぜん5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さだめし、お婆ちゃん、夜も文鳥を抱いて寝てござろうが、命松丸のようなオネショまでが感染らなければいいがと案じている。(三四・五・一五)
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちょうどそのとき、サラ・ネルムスという搾乳婦が、牛痘感染しておりましたので、その女のうみをジェームス少年にうえることにしました。
ジェンナー伝 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
併しながら庄次はさういふ仲間と表面は甚だしい疎遠はなくてもそれに感染れるやうなことは苟且にもありませんでした。
白瓜と青瓜 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
其は其として、昔から家の娘を守つた邑々も、段々えたいの知れぬ村の風に感染けて、忍びの手に任せ傍題にしようとしてゐる。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
其は其として、昔から家の娘を守つた村々は、段々えたいの知れぬ村の風に感染けて、忍びの手に任せ傍題にしようとしてゐる。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「ああ、勿体ない。そんなになすっては不可ません。がそうじゃないって言いますけれど、私は色のついたを吐きますから、大切なお身体に、もしか、感染でもするとなりません。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
診察せし窒扶斯患者感染して、しや三十路にたらぬざかりを北海道しぬ、便りにこれをきしお
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)