“かんせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
感染25.0%
漢川18.8%
汗腺12.5%
艦船12.5%
韓暹6.3%
冠船6.3%
官船6.3%
炊煎6.3%
簡撰6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
流行りゅうこうは、ちょうど黴菌ばいきんのように感染かんせんするものです。そして、また、それとおなじように、人間にんげんわざわいするものでした。
ひすいを愛された妃 (新字新仮名) / 小川未明(著)
加うるに、従来、漢川かんせんの民、戸数十万に余り、財ゆたかに糧はみち足り、四山谿流、道は嶮岨けんそにして、一夫これを守れば万卒も通るを得ず、と古来からいわれておる。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けきった甲冑の重さもさることながら、それに包まれている五体の汗腺かんせんから流れるものは汗という程度のしずくではない。どの顔もどの顔も赤銅しゃくどういろに燃えていた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは飛行機や艦船かんせんと同じだ。かじというか帆というか、そんなものをつけて置けば、いいのだ。操縦は遠くから電波でやってもいいし、砲弾の中に、時計仕掛とけいじかけ運動制御器うんどうせいぎょきをつけておいてもいい。
下邳かひは徐州から東方の山地で、寄手よせて第六軍の大将韓暹かんせんは、ここから徐州へ通じる道を抑え、司令部を山中の嘯松寺しょうしょうじにおいて、総攻撃の日を待っている。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「では、直ちに、韓暹かんせんに行き会い、初めに其方が申した通り、わが為に、最善のはかりごとを施す気か、どうだ?」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
来々年尚敬しょうけい王の冊封さっぽう冠船かんせん)があるので財政上都合が悪いから延期されてはどうかといって御婦人方の再考を求められたところが、御婦人方の側では
ユタの歴史的研究 (新字新仮名) / 伊波普猷(著)
成経 (康頼のそばに走る)はただ! たしかに赤い旗が見える。平氏の官船かんせんだ。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
露営ろえいの塲所亦少しく平坦へいたんにして充分あしばして睡眠すいみんするを得、且つ水にちか炊煎かんせんに便なり、六回の露営ろえいじつに此夜を以て上乗ぜう/\となす、前水上村長大塚直吉君口吟こうぎんして曰く
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
編述の躰裁を整へんとせば、すべからく筆を明治の初年に起し、福沢、西、中村等諸先生より論じ起すべきなり。しかもかくの如くせんには材料未だそなはらざる也。比較、簡撰かんせん多少の時日を要するなり。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)