“漢川”の読み方と例文
読み方割合
かんせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、それへも兵三千をあずけ、さらに、董襲とうしゅうへは、漢陽から漢川かんせん方面に行動させ、また潘璋はんしょうへも同様三千人を与えて、漢川方面への突撃を命じた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
加うるに、従来、漢川かんせんの民、戸数十万に余り、財ゆたかに糧はみち足り、四山谿流、道は嶮岨けんそにして、一夫これを守れば万卒も通るを得ず、と古来からいわれておる。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼の率いた一万騎は、漢川かんせんを風靡した。しかし、よく軍令を守って、少しも略奪や殺戮さつりくの非道をしなかったので、行く先々の軍民は、彼の旗をのぞんでみな降参して来た。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)