“漢籍”の読み方と例文
読み方割合
かんせき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と驚いて大声に答えた伊吹大作、ふすまを引いてかしこまると、大岡越前守忠相はもうきちんと正座して書台の漢籍かんせきに眼をさらしている。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
今夜はまたとても高踏的こうとうてき漢籍かんせきの列子の中にあるというふちの話を持ち出して父は娘に対する感情をカモフラージュした。
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ある小さな銀行の常務取締だったが、銀行には一週に一度より出勤せずに、漢籍かんせきと聖書に関する書物ばかり読んでいた。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)