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『渾沌未分』
ふりがな文庫
『
渾沌未分
(
こんとんみぶん
)
』
小初は、跳ね込み台の櫓の上板に立ち上った。腕を額に翳して、空の雲気を見廻した。軽く矩形に擡げた右の上側はココア色に日焦けしている。腕の裏側から脇の下へかけては、さかなの背と腹との関係のように、急に白く柔くなって、何代も都会の土に住み一性分の …
著者
岡本かの子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文芸」1936(昭和11)年9月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約33分(500文字/分)
朗読目安時間
約55分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
縁
(
ぶち
)
生
(
いき
)
下
(
さ
)
焙
(
おこ
)
翡翠
(
ショービン
)
終
(
おお
)
滴
(
てき
)
滴
(
した
)
薫
(
かおる
)
呆
(
とぼ
)
不精
(
ぶしよう
)
柔
(
やわらか
)
珍
(
めず
)
轟
(
とどろき
)
堪
(
こた
)
希臘
(
ギリシア
)
艶
(
なま
)
無償
(
むしょう
)
抱
(
かか
)
授
(
さずか
)
抛
(
な
)
審判
(
しんぱん
)
手網
(
てあみ
)
出
(
い
)
群
(
むらが
)
滑
(
なめ
)
透
(
とお
)
溶
(
とか
)
合
(
あい
)
眼庇
(
まびさ
)
陥
(
おとしい
)
聳
(
そびや
)
均
(
な
)
洲崎
(
すざき
)
海豚
(
イルカ
)
床
(
ゆか
)
幾百
(
いくひゃく
)
赫
(
あか
)
希臘
(
ギリシヤ
)
柔軟
(
じゅうなん
)
岡持
(
おかも
)
尾
(
お
)
躾
(
しつ
)
軟柔
(
なんじゅう
)
弾
(
はじ
)
極
(
きま
)
締
(
しま
)
寝
(
ね
)
月暈
(
つきがさ
)
彼
(
かれ
)
彼女
(
かのじょ
)
逃路
(
とうろ
)
媚
(
こび
)
娘
(
むすめ
)
翡翠
(
かわせみ
)
象徴
(
しょうちょう
)
逞
(
たく
)
遍
(
ぺん
)
失
(
な
)
誰
(
だれ
)
大幅
(
おおはば
)
籠
(
こ
)
詰
(
なじ
)
避
(
さ
)
塵埃
(
じんあい
)
昨今
(
さっこん
)
恐怖
(
きょうふ
)
堪
(
た
)
堤
(
つつみ
)
堡塁
(
ほるい
)
訣
(
わか
)
触
(
ふ
)
執着
(
しゅうちゃく
)
釣合
(
つりあ
)
窮
(
きゅう
)
鋤
(
す
)
噪
(
はしゃ
)
濃
(
こま
)
露
(
つゆ
)
匂
(
におい
)
剥
(
む
)
掴
(
つかま
)
削
(
そ
)
頃
(
ごろ
)
漁
(
と
)
八幡
(
やわた
)
甲斐
(
がい
)
潜
(
ひそ
)
扱
(
あつか
)
煙
(
けむり
)
草
(
ぐさ
)
据
(
すわ
)
与
(
あた
)
両股
(
りょうまた
)
燻
(
いぶ
)
伸
(
のば
)
偏
(
かたよ
)
色彩
(
しきさい
)
鋸
(
のこ
)
仇敵
(
きゅうてき
)