“両股”のいろいろな読み方と例文
旧字:兩股
読み方割合
ふたまた33.3%
りょうまた33.3%
りょうもも33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二抱ふたかかへもある赤松の、幹両股ふたまたになりたる処に、一匹の黒猿昇りゐて、左手ゆんでに黒木の弓を持ち、右手めてに青竹の矢を採りて、なほ二の矢をつがへんとせしが。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
人間の死体のみが持つ虚静の美をこの娘は生ける肉体に備えていた。小初は、櫓板の端にすらりと両股りょうまたを踏み立て、両手を前方肩の高さにのばし、胸を張って呼吸を計った。
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
両股りょうもものあたりまで、真っ青な水の中へ浸けて、腹や足一杯に藻草もぐさを絡ませながら、竿を立てていた小作人が、その感触でわかるものでしょう、突然に顔色を変えました。
棚田裁判長の怪死 (新字新仮名) / 橘外男(著)