“ふたまた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
二股50.0%
二叉20.8%
二俣12.5%
両股4.2%
二又2.1%
両岐2.1%
二岐2.1%
兩岐2.1%
2.1%
双叉2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十二月の九日を大黒様の嫁迎えと称して、二股ふたまた大根などを供えて祭をすることと、根原に何か関係のあることではないかと思う。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そして、柄の根元にはモントフェラット家の紋章が鋳刻されていて、引き抜くとはたしてそれが、二叉ふたまたに先が分れている火焔形の槍尖ランス・ヘッドだった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「今しがた二俣ふたまた城へまいった物見(斥候せっこう)がかえり、二俣もついに落城、甲州こうしゅう勢はいっきにこの浜松はままつへおし寄せまいるとのことでござります」
死処 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
其時そのときはこの時雨榎しぐれえのきえだ両股ふたまたになつてるところに、仰向あをむけ寝転ねころんでて、からすあしつかまへた、それからふごれてある、あのしめぢたけつた、沙魚はぜをぶちまけて、散々さんざ悪巫山戯わるふざけをした揚句あげく
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
乾して肥料として田や畠に入れたのである。それがごく簡単な装置でも、二又ふたまたの棒を小舟の中で使うようになると、はやまた男に任せて女は手を引いた。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
マッコブチと東北などでいうのは、以前は二又ふたまたになった木を必ずここに置いたからであろうと思う。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
やぶがさくるまでは、べつあなどられはづかしめられるともおもはなかつたが、いまうしけられたのをると、むごたらしくて我慢がまん出来できない! きざんだものではあるが、ふしから両岐ふたまたかれさうにおもはれて
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
岡田虎之助は道が二岐ふたまたになっているところまで来て立ちどまり、じっとりと汗のにじみ出ている白い額を、手の甲で押し拭いながら、笠をあげて当惑そうに左右を眺めやった。
内蔵允留守 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
は、二筋ふたすぢけた、ゆる大蛇おろち兩岐ふたまたごとく、一筋ひとすぢさきのまゝ五番町ごばんちやうむかひ、一筋ひとすぢは、べつ麹町かうぢまち大通おほどほりつゝんで、おそちかづいたからである。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
荒芽山あらめやま畔路はんろふたまたを成す 馬を駆て帰来かえりきたる日かたぶき易し 虫喞ちゆうしよく凄涼夜月に吟ず 蝶魂冷澹れいたん秋花を抱く 飄零ひようれい暫く寓す神仙の宅 禍乱早くさか夫婿ふせいの家 さいわひに舅姑きゆうこの晩節を存するあり 欣然を守つて生涯を
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
回向ゑかうするやうな持主の目は種牛から離れなかつた。種牛は最早もう足さへも切離された。牧場の草踏散らした双叉ふたまたつめも、今は小屋から土間の方へ投出はふりだされた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)