“飄零”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひょうれい66.7%
ひようれい33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二三月来飄零ひょうれいの結果ようやく東京に前途の光明を認め始めたのに、それを捨てて去るに忍びぬということなぞをたてとして、頻りに帰国の不可能を主張した。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
若衆まげを少し乱れて、飄零ひょうれいとして歩いてゆく、世に美しい青年がありました。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
測らず 跬歩きほ敢て忘れん慈父の訓 飄零ひようれいげて受く美人の憐み 宝刀一口ひとふり良価を求む 貞石三生宿縁を証す 未だ必ずしも世間偉士無からざるも 君が忠孝の双全を得るにつく
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
荒芽山あらめやま畔路はんろふたまたを成す 馬を駆て帰来かえりきたる日かたぶき易し 虫喞ちゆうしよく凄涼夜月に吟ず 蝶魂冷澹れいたん秋花を抱く 飄零ひようれい暫く寓す神仙の宅 禍乱早くさか夫婿ふせいの家 さいわひに舅姑きゆうこの晩節を存するあり 欣然を守つて生涯を
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)