飄零ひょうれい)” の例文
二三月来飄零ひょうれいの結果ようやく東京に前途の光明を認め始めたのに、それを捨てて去るに忍びぬということなぞをたてとして、頻りに帰国の不可能を主張した。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
若衆まげを少し乱れて、飄零ひょうれいとして歩いてゆく、世に美しい青年がありました。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)