“帰来”のいろいろな読み方と例文
旧字:歸來
読み方割合
かえりきた28.6%
かえり21.4%
きらい14.3%
かへり7.1%
かへりき7.1%
かへりきた7.1%
かへりこ7.1%
ヨリクル7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余かつて仏国ふつこくより帰来かえりきたりし頃、たまたま芝霊廟しばれいびょうの門前に立てる明治政庁初期の官吏某の銅像の制作を見るや
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
われ今日かの木賊とくさヶ原はらに行き、路傍みちのほとりなる松の幹の、よき処に坐をしめて、黄金丸が帰来かえりを待ちけるが。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
帰来きらい急に『六国史』を取ってこれを読み、いにしえの聖君英主海外蛮夷を懾服しょうふくしたるの雄略を観て、慨然として曰く、「われ今にして皇国の皇国たる所以を知れり」
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「それぢやその新聞が違つてゐるのだよ。阿父さんは先之さつき病院へ見舞にお出掛だから、間も無くお帰来かへりだらう。まあ寛々ゆつくりしておいでな」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
やがて帰来かへりきにける貫一は二人の在らざるを怪みてあるじたづねぬ。彼はしづかに長き髯をでて片笑みつつ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
急ぎ出でしなればさもあるべし、明日は必ず便たよりあらんと思飜おもひかへせしが、さすがに心楽まざりき。彼の六時間学校に在りて帰来かへりきたれるは、心のするばかり美きおもかげゑて帰来れるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
家の内を隈無くまなく尋ぬれども在らず、さては今にも何処いづこよりか帰来かへりこんと待てど暮せど、姿をくらませし貫一は、我家ながらも身をるる所無き苦紛くるしまぎれに、裏庭の木戸よりかささで忍び出でけるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
剥鵝皮剥為衣服、有帰来ヨリクル。爾雖其名、不荅。且雖従之諸神、皆白知。爾多邇具久白言、(自多下四字以音)