帰来かえりきた)” の例文
旧字:歸來
余かつて仏国ふつこくより帰来かえりきたりし頃、たまたま芝霊廟しばれいびょうの門前に立てる明治政庁初期の官吏某の銅像の制作を見るや
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
甲板デッキより帰来かえりきたれる一個の学生は、しつるよりその溽熱むしあつさ辟易へきえきして
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
荒芽山あらめやま畔路はんろふたまたを成す 馬を駆て帰来かえりきたる日かたぶき易し 虫喞ちゆうしよく凄涼夜月に吟ず 蝶魂冷澹れいたん秋花を抱く 飄零ひようれい暫く寓す神仙の宅 禍乱早くさか夫婿ふせいの家 さいわひに舅姑きゆうこの晩節を存するあり 欣然を守つて生涯を
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
余かつて仏国ふつこくより帰来かえりきたりし頃、たまたま芝霊廟しばれいびょうの門前に立てる明治政庁初期の官吏ぼうの銅像の制作を見るや
浮世絵の鑑賞 (新字新仮名) / 永井荷風(著)