“帰路”のいろいろな読み方と例文
旧字:歸路
読み方割合
かえり41.0%
きろ28.2%
かえりみち15.4%
かへり10.3%
かへりぢ2.6%
かへりみち2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帰路(かえり)にも立ち寄って今一度逢って見たいと思っていたが、止むを得ない事情で東海道を帰ったために、遂に再び其の病人を見る機会がなかった。
人面瘡物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
帰路(きろ)余は少し一行に後(おく)れて、林中(りんちゅう)にサビタのステッキを伐(き)った。足音がするのでふっと見ると、向(むこ)うの径(こみち)をアイヌが三人歩いて来る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
彼女は近いうちに叔父の手伝いとして復た訪ねて来ることを祖母さんに話して置いて、その日は弟と共に遠い帰路(かえりみち)を急いで行った。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
帰路(かへり)には、馬町の先生を訪ねて、近日中に厨川柵(くりやがはのさく)へ一緒に行つて貰ふ約束をした。馬町の先生といへば、説明するまでもない。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
智恵子は考へ深い眼を足の爪先に落して、帰路(かへりぢ)を急いだが、其心にあるのは、例(いつも)の様に、今日一日を空(むだ)に過したといふ悔ではない。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
尤(もつと)も段々(だん/″\)話合(はなしあ)つて見ると、五六才(さい)の時分(じぶん)には同(おな)じ長屋(ながや)の一軒(いつけん)置(お)いた隣同士(となりどうし)で、何(なん)でも一緒(いつしよ)に遊んだ事も有つたらしいので、那様(そんな)事から一層(いつそう)親密(しんみつ)に成(な)つて、帰路(かへりみち)も同じでありましたから連立(つれだ)つても帰る
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)