“きろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キロ
語句割合
岐路41.7%
帰路30.6%
歸路11.1%
季路8.3%
2.8%
歸終2.8%
黄色2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここは岐路きろになっているが、ここまではどうしても一本道。いやでも応でも、天堂一角やあの駕が、目の前を通りかかる筈である。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その笑顔を清三は帰路きろの闇の中に思い出した。相対していたのはわずかの間であった。その横顔を洋燈らんぷが照らした。つねに似ず美しいと思った。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
歸路きろについた。白雲の瀧、かさゝぎの橋は矢張り好い感じを人に與へる。歸りは上りになるのと、一度でも歩いた路なのとで、嶮峻の感じを大に薄くする。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
(二) 顔淵がんえん季路きろ侍る。子曰く、なんぞ各なんじの志を言わざる。子路曰く、願わくは(己れの)車馬衣裘いきゅうを、朋友とともにして之をやぶるもうらみなからん。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
「こいさん、そんなに啓坊をきろうてるのやろか」
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
すでたふ建立けんりつをはつたので、最早もはや歸途きとむか一方いつぽうである。往復わうふく五日いつか豫定よていが、その二日目ふつかめには首尾しゆびよく歸終きろくやうになつたのは、非常ひじやう幸運こううんである。
境内けいだい木々きぎ黄色きろいろづいていました。
火を点ず (新字新仮名) / 小川未明(著)