“キロ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:きろ
語句割合
72.2%
19.4%
基米5.6%
2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
花田中尉の所在はそれより北方三キロの地点である。日が暮れる前に到着出来るだろう。彼は何となく時々背後の高城を振り返って見た。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
……僕はあの頃から見ると五キロぐらゐ多かつたでせう。でも、もう駄目なの。……僕はあの頃から見ると五瓩はたつぷり減つてしまつたからなあ
恢復期 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
しかも学校まではまだ五基米キロ以上あるのだから、愚図愚図ぐずぐずすると時間の余裕が無くなるかも知れない……だから俺はここに立佇たちどまって考えていたのだ。
木魂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ツルツルと一筋、つめたい汗の玉が背筋を走ったと思うと、私も眼の前の光景が、二三十キロも遠方の出来事のように思えて来た。
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)