“基米”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
キロ66.7%
キロメートル33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貨物列車——トラック——輜重車しちょうしゃ——食糧配給車という順序にリレーされながら一直線にヴェルダンの後方十基米キロの処に在る白樺の林の中に到着した。
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
しかも学校まではまだ五基米キロ以上あるのだから、愚図愚図ぐずぐずすると時間の余裕が無くなるかも知れない……だから俺はここに立佇たちどまって考えていたのだ。
木魂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
気絶する程に痛い足を十基米キロメートルも引摺り引摺り、又もあの鉄と火のざき地獄の中へ追返されるのかと思うと、自分自身が苛責さいなまれるような思いを肋骨あばら空隙くうげきに感じた。
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
やがて二基米キロメートルも来たと思う頃、半月の真下に見えていた村落の廃墟らしい処に辿り付いた。
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)