“立佇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たちど56.3%
たちどま37.5%
たちと6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると間もなく彼の立佇たちどまっていた処から四五本目の、古い枕木の一方が、彼の体重を支えかねてグイグイと砂利ざりの中へ傾き込んだ。
木魂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
家の中を一と廻りした後、平次は廊下に立佇たちどまつて伊三郎の氣を引いて見ました。
裲襠うちかけ、眼も眩ゆく、白く小さき素足痛々しげに荒莚あらむしろを踏みて、真鍮の木履ぼくりに似たる踏絵の一列に近付き来りしが、小さき唇をそと噛みしめて其の前に立佇たちとまり
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)