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立佇
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たちどま
ふりがな文庫
“
立佇
(
たちどま
)” の例文
家の中を一と廻りした後、平次は廊下に
立佇
(
たちどま
)
つて伊三郎の氣を引いて見ました。
銭形平次捕物控:175 子守唄
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ああ、揃って大時計の前へ
立佇
(
たちどま
)
った……いや三階でちょっとお辞儀をするわ。薄暗い処へ
朦朧
(
もうろう
)
と胸高な
扱帯
(
しごき
)
か何かで、
寂
(
さみ
)
しそうに
露
(
あらわ
)
れたのが、しょんぼりと空から
瞰下
(
みお
)
ろしているらしい。
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と声を掛けられてもわたくしは、制服を着ていることではあるし、学園のお嬢さんに違いないと思うだけで、恐らく老人は日和の挨拶でもしようとするのだろうと思って
立佇
(
たちどま
)
っただけでした。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
私は
立佇
(
たちどま
)
って遠慮もなく美しい
花嫁子
(
はなよめご
)
の顔を
視入
(
みい
)
った。
菜の花物語
(新字新仮名)
/
児玉花外
(著)
可懐
(
なつか
)
しい姿、
些
(
ちっ
)
と
立佇
(
たちどま
)
ってという気もしたけれども、
小児
(
こども
)
でもいればだに、どの
家
(
うち
)
も
皆
(
みんな
)
野面
(
のら
)
へ出たか、
人気
(
ひとけ
)
はこの
外
(
ほか
)
になかったから、
人馴
(
ひとな
)
れぬ女だち
物恥
(
ものはじ
)
をしよう、いや、この男の
俤
(
おもかげ
)
では、
物怖
(
ものおじ
)
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
法眼は暫らく
立佇
(
たちどま
)
って考えていましたが、手を振って言いました。
茶屋知らず物語
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
佇
漢検1級
部首:⼈
7画
“立”で始まる語句
立
立派
立退
立停
立場
立上
立出
立竦
立籠
立塞