“視入”の読み方と例文
読み方割合
みい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不思議そうに、何もかも不思議そうな、ふらふらの、揺れかえる、揺れかえった後の、また揺れかえりの、おそろしいものに視入みいっている眼だ。
鎮魂歌 (新字新仮名) / 原民喜(著)
彼が驚いたのは当然であつた。彼が何心なくぽかんと視入みいつてゐた大空の一角には、実にことさらに星を其形に並べてちりばめたとしか思はれぬ巨大な十字形の一星座が判然と見えるのであつた。
嬉しくなって、私が視入みいった事は申すまでもありますまい。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)