“視下”の読み方と例文
読み方割合
みおろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殊更ことさらいまより可愛かわゆものさへ出來いでこんに二人ふたりなか萬々歳ばん/\ざいあまはらふみとゞろかし鳴神なるがみかと高々たか/″\とゞまれば、はゝ眼下がんか視下みおろして、はなれぬもの一人ひとりさだめぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
とお隅は源の姿を盗むように視下みおろして、あおざめた口唇くちびるえみを浮べました。源は地団太踏んで
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
何の声もなく唯だ黙して下界を視下みおろす時、かつて人跡を許さゞりし深林の奥深き処、一片の木の葉の朽ちて風なきに落つる時、自然は欠伸あくびして曰く「あゝわが一日も暮れんとす」と
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)