“視守”の読み方と例文
読み方割合
みまも100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は、私のミューズが造型の暗示を与へるまで、しづかにその円を視守みまもらうと努めるのであつた。白色の円は意地悪く伸縮した。
私は、佐治の顔を視守みまもりつづけながら、うつろになつてゐる頭から一言一言絞り出すやうに、やつと、それだけ云ひ終つたのだ。
イボタの虫 (新字旧仮名) / 中戸川吉二(著)
そして貞之助は、血の気の失せた青白い妻の顔を視守みまもりながら、自分も落胆の色を隠しきれずにいた。
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)