トップ
>
視守
>
みまも
ふりがな文庫
“
視守
(
みまも
)” の例文
私は、私のミューズが造型の暗示を与へるまで、しづかにその円を
視守
(
みまも
)
らうと努めるのであつた。白色の円は意地悪く伸縮した。
ふるさとに寄する讃歌:――夢の総量は空気であつた――
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
私は、佐治の顔を
視守
(
みまも
)
りつづけながら、
虚
(
うつろ
)
になつてゐる頭から一言一言絞り出すやうに、やつと、それだけ云ひ終つたのだ。
イボタの虫
(新字旧仮名)
/
中戸川吉二
(著)
そして貞之助は、血の気の失せた青白い妻の顔を
視守
(
みまも
)
りながら、自分も落胆の色を隠しきれずにいた。
細雪:01 上巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
劫
(
おびや
)
かされたやうに、私は枕から顔を放して、兄の顔を
視守
(
みまも
)
つた。二言三言眠り足らない自分を云ひ訳しようとでもする言葉が、ハツキリした形にならないまま鈍い頭の中で
渦
(
うづ
)
を巻いてゐた。
イボタの虫
(新字旧仮名)
/
中戸川吉二
(著)
視
常用漢字
小6
部首:⾒
11画
守
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
“視”で始まる語句
視
視詰
視線
視凝
視入
視力
視野
視察
視下
視界