“劫”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
こう30.7%
おびや16.0%
ごう16.0%
こふ13.3%
ごふ6.7%
おびやか4.0%
カルパ4.0%
おど2.7%
おび2.7%
かえ1.3%
(他:2)2.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“劫”を含む作品のジャンル比率
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 伝説・民話[昔話]16.7%
文学 > 中国文学 > 小説 物語6.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「そうなりますと、絶体絶命、こうに受けるより手がなくなりました。上手うわてに向っての劫は大損でございますが、仕方がありません」
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それがだんだんにこうじて来て、庄兵衛は袂に小さい壺を忍ばせていて、斬られた人の疵口から流れ出る生血なまちをそそぎ込んで来るようになった。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
だから彼等の耽美主義は、この心におびやかされた彼等の魂のどん底から、やむを得ずとび立つた蛾の一群ひとむれだつた。
あの頃の自分の事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
が、誰一人、それはその当時彼女をおびやかしていた不安な生から逃れるためだった事を知るものはなかった。
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
「弟はきっと、ひどくとうとい者になるだろう。これは狐が来て、雷霆らいていごうを避けていたのだ。」
小翠 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
「若い娘にごうを晒さして、死骸にあんな恥を掻かせるというのは、人間らしい心持のない奴だ」
「やつて見ませう。あの味噌擂用人なんか、何處かの縁の下にこふを經た、がまの精か何んかに違げえねえと思ふんだが」
「聽きしに優ると來たか、お前の學もいよ/\こふを積んで、近頃は俺にもわからねえことがあるよ」
「止してくれ。俺はまだ人に拜まれるほどごふちや居ねえ」
過ぎにしも過ぎせぬ過ぎしひと時に、ごふの「こゝろ」の
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
太刀打たちうちをしようと思うのだ。おれは女をおびやかして、盗人を働いたなどとは云われたくない。」
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
われは眠ることを期せずして、身を藁蓆の上にたふしゝに、さきの日よりの恐ろしき經歴は魘夢えんむの如く我心をおびやかし來りぬ。
すべての生物はみな無量のカルパの昔から流転るてんに流転を重ねて来た。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
まさしく吹いて来るカルパのはじめの風
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「おお、居ねえ、居めえよ、おめえ。一つおどかしておいて消えたずら。いつまでもあらわれていそうな奴じゃあねえだ。」
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
首と衣を手に入れた山賊は、暫くその二品ふたしな資手もとでに、木曾街道の旅人をおどしていたが、間もなく諏訪すわの近くへって首の由来を聞いた。山賊は青くなった。
轆轤首 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
一人は物におびえるようなおどおどした眼つきをしたわかい男で、それはすなの上に腰をおろして、両足を投げ出しておりました。
宇賀長者物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
図太づぶとくて、いらひどくて、人をあやめることを何とも思はないで、公にそむくことを心持が好い位に心得て、やゝもすれば上には反抗して強がり、下には弱みに付入つておびやかし、租税もくすねれば
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
窓の外には一ぴきの古狸がうずくまっていたが、狸は庄造の姿を見ても別に逃げようともしないのみか、かえってうれしそうに尻尾をるのであった。
狸と俳人 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
寛文七年に幕府から来た目附を饗応する時、先例は家老、評定役ひやうぢやうやく、著座、大番頭おおばんがしら出入司しゆつにふづかさ、小姓頭、目附役の順序を以て、幕府の目附に謁し、杯を受けるのであるに、著座と称する家柄の采女がかへつて目附役の次に出された。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
あがれば、ひとつ、がふの世に惑星うまれ、
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)