“おびやか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
84.8%
6.1%
4.5%
脅迫3.0%
1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
続きに続いた親しいものの死から散々におびやかされた彼はたしてもその光景によって否応いやおうなしに見せつけられたと思うものがあった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
太刀打たちうちをしようと思うのだ。おれは女をおびやかして、盗人を働いたなどとは云われたくない。」
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
と仰山に二人がおびえた。女弟子の驚いたのなぞは構わないが、読者をおびやかしては不可いけない。滝壷へ投沈めた同じ白金プラチナの釵が、その日のうちに再び紫玉の黒髪に戻った仔細しさいを言おう。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
僕から彼の所行しょぎょうを見ると、強盗が白刃しらはの抜身を畳に突き立てて良民を脅迫おびやかしているのと同じような感じになるのです。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
おびやか路用ろよううばひて己が酒色のれうにぞつかすてけり初の程は何者の仕業しわざとも知る者なかりしが遂に誰云ふとなく旅人りよじんはぐの惡黨は此頃常樂院の食客大膳と云ふ者の仕業なりとを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)