“ゆすり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
強請90.1%
強談2.7%
脅迫2.7%
脅喝1.8%
恐喝漢0.9%
強迫0.9%
欺罔0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ先方はどこまでも下手したでに出る手段を主眼としているらしく見えた。不穏の言葉は無論、強請ゆすりがましい様子はおくびにも出さなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「それだよ、その事だよ、何も、押借おしがり強談ゆすりなら、」
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
妻恋坂の殿様御名代として推参した猫侍の内藤伊織、面白ずくにだんだん声を高めて行くところ、だいぶ脅迫ゆすりの場数を踏んでいるとみえて、なかなか堂に入っている。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
加女かめ夫人ははるかに之を見て顔色たちまち一変せり、「まア、何と云ふヅウ/\しい奴でせう、脅喝ゆすり新聞、破廉耻漢はぢしらず
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
腕っぷしの強そうなヴェリチャーニノフの姿を認めると、恐喝漢ゆすりはたちまち掻き消すように逃げ失せてしまった。
恐喝漢ゆすりと思ぼしい見るからに逞ましい大男がくっついて來て、あらん限りの聲を張りあげて何やら凄文句を並べ立てながら、しきりにパーヴェル・パーヴロヴィチを脅かしていた。
きまりを云って居るぜ、ふざけるナ、おめえはそれだからいけねえ、評判が悪い、五十か百で買える物を持って来て二十両貸せなんてエ強迫ゆすりかたりみた様な事を云っては困る、此様こんな鎌は幾許いくらもある
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
増してさがしけれ共更に御太刀の知れざりける此の御太刀はまつたく安田佐々木兩人の侍士が此騷ぎを幸ひに取隱とりかくし是を種として稻葉家より金子きんす欺罔ゆすり取んとたくみしことなり此時の落首らくしゆ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)