“せび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
強請66.7%
強乞6.7%
強求6.7%
滑車6.7%
6.7%
6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(僕にはどこがいいのかわからなかったがね。)それだもんだから、どうしてもあの女の古い人力車と苦力とを手に入れたいと強請せびるのでね。
「また金を強乞せびりに来たんだ。ただそれだけさ」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これまで芳太郎は、中村から小遣いを強求せびっては、浪花節なにわぶしや講釈の寄席よせへ入ったり、小料理屋で飲食いをしたりして、ぶらぶら遊んでいた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
り方は、三本の丸太をもって足場の替りにして、滑車せびで引き揚げると、うまく組み立てが出来ました。この練習をやってまず一時間あれば組み立てが出来るということが分りました。
其れでも足らないで、お八ツにお煎を三枚貰ったのを、せびって五枚にして貰って、二枚はべて、三枚は又ポチに遣る。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ところへ死んだものを鼻の先へぶら下げて思え思えと催促されるのは、木刀を突き付けて、さあ腹を切れとせびられるようなものだ。うるさいのみか不快になる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)