“強求”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねだ50.0%
せび50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それも無い物ねだりで、有る結構な干菓子は厭で、無い一文菓子が欲しいなどと言出して、母に強求ねだるが、許されない。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
祖母に強求ねだる、一寸ちょっと渋る、首玉くびったまかじいて、ようようと二三度鼻声で甘垂あまたれる、と、もう祖母は海鼠なまこの様になって、およし——母の名だ——彼様あんなに言うもんだから、買って来てお遣りよ、という。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
これまで芳太郎は、中村から小遣いを強求せびっては、浪花節なにわぶしや講釈の寄席よせへ入ったり、小料理屋で飲食いをしたりして、ぶらぶら遊んでいた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)